火曜日, 2月 26, 2008

Samsungを見限る?

 プラズマが死んで液晶となった時に自社だけでは無理と考えたSONYはSamsungを相手に選んだのだ。恐らくSamsungの液晶技術は独自なものだと判断した(技術力があると)のと、Sharpに頭を下げる訳にはいかないと考えた結果の選択だったのだろうが、Sharpが液晶の製造を完全に内製化して国外に製造を委託する事をやめた途端にSamsungの技術力が瓦解した。

 さて、Sharpが快進撃を続けている(高性能なものは独占)のに、SONYは次の球がない(BRAVIAエンジンは自社製でもパネルはSamsung製)、ここは涙を飲んでSharpの助けを乞う事にしたのだろう。

結論:良く誤解されるのだが試作品を作ることと量産品を作る事は全く別の技術が必要である。試作品は手作りでも可能だが製品はオートメーション化(プラント化)されなければいけない。製造技術の余りの漏えいに頭を痛めた国産メーカーは、最新の製造プラントは国内だけに限定し、海外の技術者も排除する方向へと変えていった。それが、ここ数年の動きである。製造プラントの製造技術を持たない事が、Samsung退潮の本当の原因なのだ。Think Padの設計が未だに大和研究所なのも、そこにしか技術が無いからなのである。これは家電ばかりではなく、ルノーサムスンの社長もインタビューで、人件費は日本の方が高いが生産性も高い為、日本と韓国の製造コストは変わらないと言っている。要はプラントの差なのだ。

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