火曜日, 2月 26, 2008

米の作り過ぎはもったいない!

 東北農政局が、”「米の作り過ぎはもったいない!」米の過剰作付けは資源のムダづかいです”という大胆な文言のポスターを東北の農家に送ると言うことをやって見せた。「麦・大豆等へ転作し、自給率を向上」を意図したと言うのだが、私には作付けしない事に対して補助金を出していた今迄の農政の誤りを正さずにいきなりこんなものを作る連中の頭が理解出来ない。

 戦後米作以外の農業を蔑ろにしてきた付けが回ってきている訳だが、それは米を作らない事によっては解決不可能である。そもそも、どんなものを食わされるか分からない中国やアメリカに頼ってきた食料政策の組み立て直しも出来ていないのに、ただ米を作るなと言うのはどんなバカにでも言える(そんなことを平気で言うからバカなのだが)。

 農業を賎業(大地主を無くした段階で農業は産業でなくなったのだ)扱いしたのが、そもそもの間違い。世界的に見ても以上に早く第一次産業従事者が減少した日本の農業を活性化するには、既存の農家を建て直すだけでは不可能なのである。

結論:老齢化してしまった農家には米作りを中心に担ってもらい、新たな産業として農業の枠組みを考えなければいけない。日本の技術力からすれば農地が無ければ農業が営めないようなレベルは既に超えている。その気(農家では無く国家の方が)になれば輸出産業として立派に成り立つ。ブラジルみたいに焼き畑なんかしなくても大丈夫なのである。

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