東芝が正式に、HD DVD撤退の発表を行った。今後生産を続けても元は取れないと判断した訳だ。残酷なようだが規格を決めた時に既に時代が変わり始めている事に気付いていれば無駄な争いを行わなくても良かったのだ。一部にはSONYの勝利などと夢物語を語るバカもいるが次世代DVDに需要がないことを全く理解していないか、メーカーにゴマを擂っているだけである。
規格の変遷
CD:最初の規格は1981年。25年を経過し間も無く30年に達しようとしているがもう寿命は尽きたといっても良いのでは?
DVD:1990年代初頭に規格が策定されたが製品が発売されたのは1996年。まだ10年しか経っていないのに次世代DVDが商品化される。後10年くらいは行けるのかも知れないが、もう先は見えている。
次世代DVD:1999年に次世代規格として提案されるが企画統一に失敗。2003年に最初のプレイヤーが出てからまだ5年も経っていないし、ビデオソフトが発売されてから2年にも満たないのに正式に東芝が撤退。恐らくBDも持って5年と言ったところだろう。
単純に見て分かるように規格の寿命は短くなっている。それは、DVD規格のプレイヤーが出たと思ったら次世代規格をぶち上げたメーカーサイドにそもそも問題があった訳だが、インターネットの急速な普及とデジタルデータの転送がネットで可能になる(転送可能に圧縮出来るフォーマットの登場)と言う予想外の動きにハードメーカーが追随出来なかったことが拍車をかけたのである。
SONYはBDの開発費を回収するまで撤退が出来ないのだろうが、これから5年でそれが可能かどうかは神のみぞ知る。
結論:SONYは勝ち組と言う籤を引き当てたと思っているのかも知れないが、どう考えても貧乏籤なのである。強いて言えば、LDと言うよりVHDかな。
火曜日, 2月 19, 2008
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