世の中にはアメリカの凋落と中国の台頭を並べて論じる人が多い(日本が問題外と言う事)ようだが、経済実態を反映させない為替レート(低いレートでドルとリンク。81年に1ドル2元だったものが現在は7元の完全な元安)で経済成長をしようとしている状態の中国を買いかぶるのも良い加減にした方が良いだろう。
戦後日本は、1ドル360円と言う侮辱ともとれる交換レートからスタートし、経済力の成長につれて円高に持っていかれ80円を切るところまでの円高となった。当然、その度に今度こそ日本は、これでもうおしまいと言う空気に包まれたが、結果的にその状況をクリアして利益を叩き出せる体質にその度に変わって行ったのだ。
果たして今の中国にそこまでの力があるだろうかと考えた時、すぐにそんなものはないという結論になる。80年代から経済成長が始ったのだとすれば、ドルに対するレートが7〜2元となるはずなのに、中国ではそれが逆転している。要するに、中国の経済成長は元安に誘導する事で輸出を伸ばした結果に過ぎないのである。
結論:今の2倍以上の元高になってもそれをクリア出来た時。中国は真の覇権国家になるだろう。しかし、あれだけの巨大な国家がそんな状況をクリアする事など到底無理な話なのである。
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