火曜日, 2月 05, 2008

デフレになって喜ぶのは

 現在の日本経済がデフレである事は疑いようもない事実だ。所得が増えないのだからデフレが収まる筈はない。そして、世の中にはデフレになれば喜ぶ連中もいる。それが誰かは、バブル崩壊以降の日本を見れば分かるようにハゲタカと言われる連中であり、それらのバックに付いているのは、国際金融資本である。そして、恐ろしい事に彼らはデフレであろうが大恐慌であろうが自分たちの意志で作り出す事ができる力を持っている。

 一般に風説の流布と言われるものは、仕手筋などの規模の小さい連中が市場に影響を与える為に流すデマ情報などだが、国際金融資本はデマゴーグをデマで無くする(実際に企業を潰したり、戦争を起こしたり、国家を崩壊させたり出来る)だけの力を持っている為、何をやろうが風説の流布にはならない。そして自分たちの戦略に世の中が従って動くのであるから、究極のインサイダー取引が可能である。

 大分前にも書いた事なのだが、通説ではインフレは貧乏人に厳しく金持ちに優しいと言われているが、貧乏人が金持ちになるチャンスがあるのはインフレの時だけである。デフレになってしまえば資産を持っている(生活に影響を与えない金がある)者以外に、資産を増やすチャンスはないのである。良くない情報が出る前に空売りの準備をし、そして底値になったところで買い戻す。そこで、企業や国家が潰れてしまえばそれで利益が出るし、もし持ちこたえそうであればタダ同然で資産を買占めると言う方法で資産を独占してきたのだ。そして、その全てのプロセスをコントロール出来るのだから、本当の金持ちたちはデフレが大好きなのである。

結論:ワーテルローの戦いや大恐慌を見れば分かるように国際金融資本は経済崩壊時に資産を数百倍、数千倍に膨らませてきた。これが彼らの錬金術なのである。

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