水曜日, 2月 13, 2008

マネー・ゲーム 〜その6〜

 一般的には明治維新は、幕府による幕藩体制から天皇を中心とする中央集権制に移った革命だと言われている。確かに政治制度の変化から見るとその通りなのかも知れないが、それが誰によって主導されたかを見てみると別な側面が見えてくるのである。

登場人物
その1:グラバー。グラバー邸で有名なグラバー商会は、ジャーディン・マセソン商会(アヘン商人)と代理店契約を結んだ最大の武器商人。ジャーディン・マセソンだけではなく、ロイズ保険、香港上海銀行、サッスーン商会(もう一つのロスチャイルドのアヘン商人)の代理店契約も結んでいることからロスチャイルド人脈であることは明らかである。このグラバーに出入りしていたのが、伊藤博文、坂本龍馬、岩崎弥太郎(明治維新政府誕生後に不可解に倒産したグラバー商会を引き継いだのが、後の三菱財閥)だが、その伊藤は英国に密航していることから、誰のために働いたかは明らかである。そのグラバーの取引相手は薩長と幕府の双方。結局、難癖をつけられてアームストロング砲が手に入らなかった幕府が負けたのである。では、何故アジアの市場を支配していたジャーディン・マセソン商会が日本に入ってこなかったかと言えば、日英通商条約の規定ジャーディン・マセソン商会は、幕府以外に武器を売ることが出来なかったためにダミーとしてグラバー商会が必要だったのだ。だから明治新政府になった段階で役目を終え解散したのである。
その2:坂本龍馬。亀山社中、海援隊で維新の英雄である坂本龍馬は、グラバーの元に通ったメンバー。勝海舟との親密な関係があったことから幕府への工作の都合上、坂本龍馬の亀山社中は僅かな時間で実績を上げることが出来たのである(設立3ヶ月で、南北戦争終了でだぶついた中古銃器を幕府、薩長へと販売)。坂本龍馬の役目は表立って工作に動くことの出来ないグラバーにかわって徳川、薩長の間を動き回るエージェントだったのである。それでは何故坂本龍馬は暗殺(薩摩か長州らしい)されたのだろう。全くの個人的な考えだが、日本を舞台にマネー・ゲームを行おうと言う欧米(ロスチャイルドの支配する国)の策略を勝海舟に諭され、公武合体によって平和裏に開国して、ロスチャイルドの植民地にならない道を選ぼうとしたために暗殺されたのではないか、西郷隆盛が起こした西南戦争も勝海舟に諭され、新政府からロスチャイルドの力(長州閥)を削ごうとしたのではないかとは考えられないだろうか。現に、西郷隆盛は朝鮮を征服しようなどと考えていなかったのに新政府によって征韓論の首謀者(悪者)にされている。結果的に、朝鮮を武力で制圧しようとしたのは長州閥だったのである。

結論:どうも専門家じゃないので詰めが甘すぎる気がする。広瀬隆の『持丸長者』でも読んで勉強をしなければいけないようである。

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