イージス艦が漁船を転覆させると言う事故が発生した。乗船していた二人の家族には本当に気の毒な話であるが、相変わらずマスコミは頓珍漢な突っ込みを入れている。
今回の事故の原因は、イージス艦の監視員が漁船を見落とすと言う重大な過失があったから起こった事故である。ここの部分は全面的に自衛隊側に非があるのだが、イージス艦が避けるべきだと言う理屈には真っ向から反対する。漁船側が逃げるしか回避の方法がないからだ。何故なら、1万トンからの重量がある船舶がとっさに回避するなど不可能だからだ。
タンカーのように数十万トンを越える船舶の場合、急停止をかけても制止するまでに1時間くらいの時間を要する。目の前に氷山があるのがわかっていても距離が数キロしかなければタンカーは間違いなく氷山にぶつかるのだ。イージス艦の場合には停止までに最低でも1キロ以上を要すると言われ、衝突1分前に気付いたのでは漁船の方が気付いて回避しない限り衝突を避ける事は出来なかったのだ。
論点をまとめてみよう
問題点1:イージス側は、前方確認の注意を怠った
問題点2:漁船側も、イージス艦に対する注意を怠った
問題点3:出来ない事を義務図ける法律がある
問題点4:悪いのは全て自衛隊側と最初から決めて掛かるマスコミの姿勢
問題点5:事故の連絡が遅れた(言語道断)
問題点6:物理的法則よりも法的法則を上に置いてコントロール出来ると考えている知能の低さ
推察1:気付くのが遅かった為にイージス側は回避を諦めた(そして神様に見捨てられた)
推察2:漁船は全くイージスに気付いていなかった
推察3:漁船はイージスが回避すると判断したか、避けられると判断した
推察4:漁船側が自爆テロをしかけた(お気の毒と書きながら何と言う言い草だ)
推察5:マスコミは日本海大開戦の特撮のように軍艦は急旋回出来ると考えている
推察6:マスコミはイージスのレーダーが何用だかを全く理解していない
以上の論点から結論を導き出すと...
結論:自分から軍艦に体当たりして行くバカ(シーシェパード以外)はいないので、漁船側が全く気付いていなかった可能性が高い。イージス艦が警笛を鳴らしたのかどうかが不明だが、ならしたとしてもそれが遅かったのは間違いない。国際船舶法でイージス艦が衝突を避けなければいけないと決まっているというのは、全くのナンセンス。法律がどうであれ即時の衝突を回避する行動が物理的に不可能なものに、それを義務付けるのはおかしい。小回りの利く小型船舶が回避行動をとるのが論理的に正しいのである。
水曜日, 2月 20, 2008
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