火曜日, 9月 22, 2009

Windows Mobileに「全力投球」を決めたMicrosoft

 中嶋聡さんのblogに”Windows Mobileに「全力投球」を決めたMicrosoft”が上がっていた。流石に、中島さん隙の無い分析であった。

1.OSが時代遅れ
 次期OSであるWindows MobileもベースはWindows CE。OSXベースのiPhone OSとは隔世なのである。まあ、OSXのベースは1989年にデビューしたNeXT STEPなのでオリジンは古いが設計思想が時代を超えていたのだ。
2.ブラウザーが時代遅れ
 WebKitがデファクトになろうとしている時代にHTML5に対応出来ないIEを導入するOEMなどいない。AppleはFlashさえ時代遅れと捉えているのだ。
3.時間がかかり過ぎ
 主戦力をWindows部隊のトップクラスのエンジニアにごっそりと入れ替えたまでは良いのだが、3,000人を越える開発部隊では動きが取れないのだ。
4.ビジネスモデルが違う
 端末一台辺り300ドルを越えるAppleに対し数ドルしかロイヤリティを受取れないMicrosoft。Appleの100倍も売れればどうにか商売になるが、スマートフォンの大半はWindows Mobile以外のOSで動いているのが現実なのだ。
5.Androidの出現
 iPhone OSをライセンスしそうも無いAppleは別だが、過当競争になっているスマートフォンの世界では僅か数ドルのライセンスフィーでさえ無くなるに越した事は無い。その上、Windows Mobileよりも開発が楽だったらMicrosoftの出る幕などないのだ。

結論:力技が通用するのは相手に力が無い時だけなのである。まさに時代錯誤である。

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