CNETに1ヶ月後にビル・ゲイツの退任が迫ったMicrosoftは方向性を見失ってしまうのかという記事が掲載されていた。内容の詳細は元記事を見て頂ければと思うのだが、私なりの考えを書いてみたい。
ゲイツがいなくなってMicrosoftが方向性を見失うかと言えば答えは”No”だ。但し、理由はこれから失うのではなく、既に失ってしまっているからである。方向性を失った一番大きな理由はAppleのCEOが、Jobsになってしまったことだ。それ以前のAppleとは違い、情報のリークが殆ど無くなりAppleが次に何を仕掛けようとしているかが全く分からなくなってしまった事が非常に大きい(Microsoftは他社の具体的な動きをヒントに戦略を立てる会社だ)。
更に実現も出来ない大言壮語で他社を潰すというMicrosoftの戦略が、現在のAppleには全く通用しないことも原因している。Microsoftが構想だけで何時までたっても実現出来ない機能をAppleはよりスマートな方法で当たり前のものとして取り込んでしまい、その上にApple独自の技術を加えてくる(それも事前の発表は一切なしに)のだから始末に負えない。それだけならまだしも、意地の悪い事にどうでも良いような部分だけリークしてMicrosoftをあらぬ方向に誘導してくるのだ(Vistaの3D表示などその最たるもの)。
駄目押しの話も出ているようなのでこちらも是非。
結論:Microsoftは方向性を完全に見失っている。CEOにビジョンが無い事(ゲイツにはビジネスの嗅覚はあったが、それをビジョンと呼べるかは別の話)と、優秀な社員がいない事だけで方向性など無い事は十分説明がつくのである。Windows黎明期に活躍したハッカー達は既にMicrosoftにはいない事が大きいのだ。
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