金曜日, 5月 02, 2008

Blu-rayが普及しないのは、必要がないから

 Blu-rayが勝ったと言われた時に指摘した通り、次世代DVDが爆発的に売れて利益が出るなどと言うおとぎ話はやはりやって来ないようである。2008年に入って伸びてくれなければ困る需要は減少に転じたようで、販売を伸ばそうと考えればBlu-rayプレイヤーの価格がアップコンバート機能を持ったDVDプレイヤーよりも安くなった時だろう。結局Blu-rayも見られるDVDプレイヤーという(価格的に200ドル)位置付けにならなければ普及などしないのだ。

 プレイヤーの話は以上なのだが、レコーダーとしてどうかとなると更に状況は悪化する。HDDレコーダの容量は巨大化、低価格化し続けているが、録画した番組をBlu-rayに焼く必然性は益々無くなっている。そもそも、無料で流されている番組にBlu-rayで保存しなければいけないようなコンテンツ(特に日本は酷い状況だ)はない。せいぜいHDDに録画してDVDに焼くだけで十分な代物ばかりだ。インターネットやケーブルを使ったオンデマンド視聴が可能になった現在、コンテンツを手元に置くなどと考えるセンスは時代を全く読めていないというしかないのだが、分かっていてもそれを信じたくないから次世代DVDなどと言う徒花を拵えてしまったに違いない。

結論:iTunesStoreは、新作DVDの発売日にダウンロード販売を開始すると発表した。新作の同時レンタルも始ったが、この状況でテレビ放送のオンデマンド配信が始らないと考えるのは余りにもナイーブ過ぎるのだ。テレビやDVDを見る視聴者の殆どは別に映像マニアではないのである。

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