昔は無料だった高齢者医療が若い人よりも保険料が高くなると言う所までついにたどり着いた。原因は日本の国民皆保険制度の失敗にあった訳だが、厚労省は自分たちの過ちは置いといて受益者負担と言う理屈を持ち出して、年金(放っておいても年々支給額が減るのに)から天引きすると言うのだから大した物である。ここにも反省を全くしないお役人の姿が見えている(見え隠れじゃないところが凄い)。
何故高齢者医療が破綻したかといえば答えは明らかなのだが、自己負担0だった時代に点数稼ぎの為に山のような薬を出すと言う習慣を医者に付けてしまった厚労省が悪い。診療報酬ではなく投薬に収入の道を与えたのは厚労省。そこには無駄な薬が大量に捌ければ天下り先である製薬会社が潤い(製薬会社も役人も潤う)、診療時間をかけずに(時間辺りの生産性が上がる)楽に病院も儲かり、患者は売薬を買わないで常備薬を手に入れられると言う信じられないWinWinモデルだった。働き手の方が多い時にはそれも可能だったが、人口増加が頭打ちになれば当然破綻する。揚げ句の果てには後期高齢者医療制度だ。こう言うのをふざけていると言うのだ。
後期高齢者医療制度改革案
その1:年寄りは無料にする
医療費が足りなくなれば徴収すれば良いと考えたのでは、いつまでたっても高齢者医療の問題点は解決されない。保健料が減る事を前提にモデルを作り直さなければいけない。
その2:不必要な薬の処方をしない
飲まない薬を出すのは保健料の無駄遣い。入院の必要のない後期高齢者は保健所が受け入れて、治療を行うようにシステムを変えれば良い。
その3:鍼灸などの代替え医療を奨励する
投薬よりも鍼灸の方が効果の高い慢性病もある。何でも西洋医学が受け持つのは医者不足(本当に必要な患者の診療時間を奪う)に繋がる。
その4:姨捨山を作る
厭くまでもこれは悪い冗談だが、厚労省が実際にやっている事は物理的な山は作っていないが精神的には姨捨山だ。
結論:医療制度が整っていたから年寄りが増えたのだ。何も最後になってケチをつけるような事をする必要はない。後は元気な後期高齢者に経済活動に参加してもらうシステムを作れば良い。60歳定年制なんて平均寿命が60に満たない時に出来た制度(つまり死ぬまでと言う意味だったのだ)。平均寿命が伸びているのに定年を変えなかったから年金を貰う人ばかりになってしまっただけの話なのである。
木曜日, 5月 15, 2008
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