月曜日, 5月 12, 2008

反省しない国

 反省しない国というと直ぐに中国を思い浮かべてしまうかも知れないが、勿論中国のことではなく反省しない国とは日本のことである。そんなことはない何度も謝っているではないかと反論する人もあるかも知れないが、そもそも反省と言う言葉に謝るなどと言う意味はない。嘘だと思ったら辞書を引いてみれば判るが、”過去の自分の言動やありかたに間違いがなかったかどうかよく考えること。”が、反省である。謝れなどとどこにも書いていないではないか。

 何でこんな根本的なことを日本人は知らないで生きているかと言えば、日本では反省と同時に謝りなさいと言う教育が続いているからだ。それが余りに度重なった為に、いつの間にやら謝ることが反省だと身に染みついてしまい、謝ったことによって全て終わったと自己完結するシステムが出来てしまったのだ。だから謝って済まないとなれば、自殺をしたりすることになるのだ。そして、揚げ句の果てには自殺までしたのだから十分反省したのだと言う始末だ。

 これが何度でも同じ過ちを犯す日本人を作り出した最大の問題点なのである。反省と言う言葉の意味を正しく知れば、中国は反省(少なくとも日本人よりも)をする国であり、日本人が勝手に反省の一部だと思い込んでいる”謝る”ことは、絶対にしない国である。何故ならば謝ると言う行為は相手に対する自己の非を認めることになるからだ。プライドの高い中国人がこんなことをするはずはない。但し、中国人は自分たちの戦略に間違いがあったならば、何食わぬ顔で行動を改めるはずだ。これが日本人から見たら全く反省していない態度に見える訳だ。

 勿論、反省をした結果何も間違いがなかったとなることもある。日本人の大半は実際は間違っていなかったと良く考えもせずにそう思い込むために行動を一切改めず、しようがないから謝って済ませるのだ(自分もそうなので大きなことは言えないが)。

 良く考えてその問題点からを答えを導き出せれば良いかと言えば、そうでもない。往々にして日本人の考え出す答えと言うのは過去の肯定からスタートしてしまう。過去の肯定が全て間違いだとは言わないがルールが変わった場合には過去は何の意味も持たなくなる。新しいルールに素早く対応するのが正しい答えなのだ。

結論:反省とは謝ることではなく、誤りがあったらそれを正すこと。要は誤らないことなのである。誤りを正さないのだから日本は反省しない国なのだ。

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