水曜日, 5月 31, 2006

カトリックを敵に廻す中国

 カトリック教会だけは別扱いして他の宗教弾圧をお目こぼししてもらおうとしていると思われていた中国は結局カトリック教会もまた敵に廻そうとしている。まさかダ・ビンチコードを読んでカトリック教会の欺瞞に気付いたと言う訳ではないだろうが、余りにも時期が悪いような気がする。これで比較的中国に対して好意的であったヨーロッパを敵にまわすことにならなければ良いのだが(アメリカはカトリックが優勢ではないが中国に嫌気がさし始めている事も確かだ)と考えてしまう。

 少なくとも宗教を敵に廻して天下を取る事は、あの信長でさえ不可能だったのだ(途上で抹殺された)。その辺りを中国は見くびっているとしか思えない。バチカンの持つインテリジェント能力は中国公安など相手にならないレベルだ。その気になれば中国政府を転覆する事ぐらいはできるという前提に立って相手をしなければいけない。日本の藤原氏じゃないが伊達や酔狂で1,000年以上も持ちこたえてきた訳じゃないのだ(このあたりは日本の皇室も同じ)。

 そんなことを言うと中国4,000年などと臍で茶が沸くようなホラ話を中国はすぐにするが、4,000年続いているように見えるのは文化の話であって政権の話ではない。高だか60年にも満たないような不安定な政権など何時だって覆せるのだ。

結論:阿片であんな思いまでしているのに、中国は未だにヨーロッパ文明の空恐ろしさを理解していない。それもこれもアジアが意気地が無いように見えるからだろう(日本の所為か)。宗教を敵に廻してやっていけるほど中国は一つではないのだ。

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