木曜日, 5月 18, 2006

バカ丸出し

 17日の党首討論は久しぶりに面白いものだったようだ。ようだというのは何故かと言えばニュースで取り上げられた場面以外を見ているわけではないからだ。さすがと唸らされるのは小沢一郎が小泉に一切喧嘩を吹っかけなかったことである。実は喧嘩になると滅法強いのが小泉だが、理路整然と話を進められると明らかにバカにしか見えない(バカなんだからしょうがない)という大きな弱点を持っている。そう言った点でも前原前代表は、戦い方を全く知らなかったのだ。

 小泉には政策は無い。この根本原理を解っていれば政策論争に持ってゆくのが一番である事は間違いない。何人殺したか解らないという都市伝説を持っている人間をスキャンダルで潰そうなどというのはわざわざ敵のルールで戦わせて欲しいとお願いするようなものである。そう言う話はテレビ的には面白いが国家には何の特にもならない問題なのだ。

 今回の党首討論は顔合わせに過ぎなかったが、いくつかの言質を得る事が出来た。数にものを言わせた強行採決を今後は行えないように釘を刺した小沢に対して、小泉はにうっかり応じてしまっている。政治とはそう言う事の積み重ねなのだ。小沢民主党で日本が良くなるなどとは考えてはいないが、これから小泉売国ブレーン達と小泉の関係を付くような質問を続けていけば、小泉は売国を間違いなく切ってゆくだろう。そうやって彼は生き延びてきたのである。

結論:小泉と並べると小沢が妙に利口に映ってしまう(小沢は決してバカではないが)。これは小泉が空気を掴む能力だけでやって来た事の証でもある。今国会に上げられようとしている中身の無い法案をみれば小泉が何も分かっていない事は間違いない。キャリアの妄言に突き合わされる国民のことを少しでも考えていればあんな法案は一つも出てくるはずは無いのだ。

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