火曜日, 2月 17, 2009

言霊の国だから

 世の中には、言葉を大事ないしない人達が多くいる。別に差別語を使うと言う意味ではな区、言葉には様々な意味が含まれているのに自分自身が抱くイメージを全ての人が共有していると思い込んで使ってしまうと言う事である。もしかしたら自分だけがそう思い込んでいると知らずに...ネーミングは商品の売れ行きを左右する重要なファクターである。重要であるからこそネガティブなイメージを持たれるような言葉を安易に使ってはいけないのだ。

サンプル
改革:制度や方法、機構などの悪い点を改め変えること。ちょっと前までは、ポジティブな考えだったが、最近はすっかりネガティブな言葉になってしまった。それは、改革と言う言葉が悪かった訳ではなく改革と言う言葉を使った人間が悪かっただけなのだが、利権の簒奪を構造改革などと言うから嘘になってしまっただけである。面白いことに抵抗勢力というのはそのままでどちらの言葉(改革、簒奪)にも対応できる正しい言葉なのである。改革には民営化などと言う意味は何処にもないのだ。
プライム:最も重要な、最良の意味を表す。首相がプライム・ミニスターなのもそう言う意味。それも、サブ・プライム問題が発生する迄の話。サブが付いていようがいまいが、プライムと言う言葉を聞けば景気悪化やハゲタカファンドを連想するくらいに悪い印象を与える恐れが高い言葉になってしまっている。カスゴミの麻生さんの扱いなんか差し詰めサブ・プライム・ミニスターといったところである。悪い印象を持たれる恐れがあったら、その言葉自体に問題はなくても敢て使うべきではないのだ。
らくらく:苦痛や負担を感じない。無理をしなくて済む。容易い。ストイックな人からは当然ネガティブな印象を持つ言葉だが、困っている人から見れば好印象を抱く言葉だろう。どちらが多いかと言われれば好意的に見る人の方が多いだろうがストイック(単なる天の邪鬼?)な人から見れば...例えば電車のシルバーシートを考えて欲しい。席を譲られて年寄り扱いするなと思う人もいれば、感謝する人もいるし、当たり前だと考える人もいるのである。らくらくは怠惰な人には福音だろうが、ストイックな人から見れば堕落に過ぎない。

 世の中には、「物は言いよう」という言葉がある。欠点を長所に変えるのは言い回し一つなのだ。占いなど言い回しの最たるもので、優柔不断を思慮深いと言えば褒められたことに思うし、付和雷同だって人の意見を尊重するに変えれば褒めたことになる。同様にネガティブな反応をして欲しいと望んでいる人間(大体占いに行くのだから問題を抱えているに決まっている)には、それ相応のことを言えば良いだけなのだ。例えば、どうしていいか決断できないと相談されれば、そんなに優柔不断ではいけないと滔々とお説教し、最後にあなたの思慮深さは素晴らしいと褒めれば相談にきた人はいい気持ちになって帰る事が出来るのだ。

結論:ナントかとハサミが使いようなのと同じように、言葉とは使いようである。だからこそ、それを判らない人が安易に使うことは危険なのである。

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