金曜日, 7月 04, 2008

運用損失の責任

 税収が少ないから増税しよう(増税しないから税収が少ないと考えているらしく、財務省には景気が悪いから税収が低いのだという考えは微塵もないようだ)等と平気で言うくせに、年金の運用損失を5兆8,000億も出しているのにご免なさいの一言も無いのは如何なものだろう。何でこんな(不細工な)事になったかと言えば、運用能力も無いのに230兆円もの年金積立金を運用(数十人で)しているからなのだが、運用益など水物だから責任は無いと思っているのだろう。

 個人が自分の金を運用して失敗したのならば自己責任だろうが、人の金を勝手に運用して失敗してその責任は預けた国民の方にあるなどと考えられたのでは堪ったものではない。どうせ、右肩上がりを前提にしか運用出来ない金融音痴が担当しているからこんな事になった筈。昨日書いたように不景気の時には売り浴びせる以外に儲ける事など出来ない(要は売り浴びせれば確実に儲かるという理屈)である。恐らく、米国債や日本の国債で運用しているからこんな体たらくなのだと思うが売れば価格が暴落するようなもの(株や債券は大量に売れば当然暴落する)で運用するその常識の無さが全てを物語っている。郵政だって民営化されたが株を売却などしたら二束三文になってしまうのだ。何故なら日本は一向に景気を良くする施策をしていないからだ。市場で売ろうとするから暴落するのであって、日銀に引き取らせれば良い(一種の相対取引)のだ。日銀は代金を刷る事が出来るのだから、国の借金が消えて通貨の総量が増えるというマジックが使えるのだ。

結論:景気が悪い時に儲けられないような奴は資金運用などしてはいけないのである。

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