木曜日, 11月 27, 2008

目標設定の方法

 PhotoShareなどでApp Storeのユーザにはお馴染の中島聡氏のブログに目標設定のが書かれていた。中島氏は現在ワシントン大学でMBAを学んでいるのだが、マーケティング(私は良く批判しているが、それはクズが多いせいである)の教授から、"S・M・A・R・T"な目標設定をしなければいけないと口を酸っぱくして繰り返して言われると書かれている。

 言われていることは当たり前の話なのだが、当たり前なだけに人はつい知っているつもりになってしまう(実際にやっていることは歪曲や拡大解釈、或いは認識間違いであるものが多いのが常である)事が問題なのだ。

SMARTな目標設定
S:Specific。目標は具体的でなければならない。
良く利益額や達成率を目標と考えるバカがいるが数字は一番抽象的な概念であって具体的ではない。そんなものを目標にしたのではどんな手段でも可能になり、結局災禍を招くだけである。
M:Measurable。目標が達成できたかを計ることが出来なければいけない。
最後まで推移が分からないような目標では修正のしようもない。推移が確認できないようであればその目標は具体的ではなかった証拠である。
A:Atteinable。目標は十分に達成可能でなければいけない。
不可能な目標は目標ではなく単なる妄想に過ぎない。不可能なことに時間を割くぐらい無駄なことはない。限られた資源は有効に使わなければいけない。
R:Relevant。目標はそのビジネスにとって意味のあるものでなければいけない。
ビジネスにならない目標は単なる自己満足である。そういうものはビジネスではなく個人のライフワークとすべきである。
T:Timebound。目標はその時間軸が明確に定まっていなければいけない。
タイムスパンが設定できないような不明確なものは目標ではない。いつ達成できるかが判断できないような目標は今着手するものではないのだ。

結論:目標が絵に描いた餅に過ぎないことが多いが、中には絵にも描けない美しい目標を立てるのまでいる。経営者がMBAが持てとは言わないが、論理的に目標を立てる位の事ができなければ経営者の資格はないだろう。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

世の中には、資格がないのに「世襲」という制度があるために経営者に成らされている人がいる。それを自覚して「資本」と「経営」を分離しようと考える「世襲人」は素晴らしが、それに気づかず、「吾は、経営者なり。天才なり。」と踊ってしまい、従業員を不幸のどん底に落としてしまう「経営者」は多いと思うなぁ・・・。自意識過剰なんだろうけど、それも「経営者」に必要なことかも・・・。

G4 Cube Everlasting さんのコメント...

 私は別に世襲を否定はしません。人情としては十分に理解できるからです。但し、世襲だとどうしても恵まれた環境からスタートしてしまうために、自分で考えるという訓練を積まずに温室の中で育ってしまうバカが生み出されるのが世の常です。だから江戸の商家は...ちょっとくどいですね。
 恵まれているのだからそれを生かしてベンチャー企業を立ち上げるなどの実績を積んでから、本業を任せるなどの方策をとれば、SMARTな目標設定など当たり前にできるようになるのではないでしょうか。

匿名 さんのコメント...

いただきます。常に「今、何ができるか」を意識せねばと、思わされる内容ですね。

G4 Cube Everlasting さんのコメント...

 実際には人の事をとやかく言えるような人間ではないのですが、とやかく言うのが好きなもので...