月曜日, 11月 24, 2008

円高不況

 円高で不況だとカスゴミは騒ぎ立てるが円高で困るのは輸出産業の話(ドル建てだと利益が減ってしまうし、円建てだと価格上昇で販売量が落ちる)であって、本来、全ての産業が不況になるわけではない。特に大手小売業など輸入比重の高い業種では利益幅が大きくなるため円高還元セールなどと名を打って特別セールを行っている。決して一方的に不況に成るなどと言うことはないのである。

 総務省の統計結果を見ても円高で減益になる企業よりも増益になる企業の就業者の方が多い。単純に考えれば円高で減益になる企業の方が社会貢献度は低いと言えるだろう(国内消費が主体の企業が多いと言うことだ)。日本の景気が悪いのは何故かと考えれば、円安の時に空前の利益を上げていた企業が、従業員に相応の利益配分を行わなかったからである。従業員は一方では消費者なのだから、出すものを出していれば国内需要を喚起できたのだが、人件費を削減することによって得た利益では景気を悪くする作用しかなかったのである。

 輸出で儲けた分を海外での生産拠点への設備投資に使われてしまったのでは、国内消費に回る事もなく、国内の景気が回復する筈も無かったのだ。揚げ句の果てに、輸出が頭打ちになった途端に売上高減少に見回れているのだが、それは円安の時に内需を拡大しておかなかったバチが当っているだけなのである。

結論:今の日本が不景気なのは円高不況ではなく、円安の時に内需拡大に努めなかった結果なのである。円高ではなく円安が原因の不況なのに、輸出産業がスポンサーのカスゴミは、また嘘を重ねているだけなのだ。そもそも、大企業が増益を享受できた円安は円キャリーで外貨に化けた日本円の意図的な円安。本来の経済力(博奕の世界ではなく実体経済の事)で考えれば今だってまだ円安と考えるべきなのである(1ドルは、せいぜい60円程度の価値)。

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