火曜日, 6月 29, 2010

危機感と不安感

 企業のトップは危機意識を持ってもらおうとしてハッパをかける事があるが、そのために重要な事は明確な目標やビジョンをを示す事である。目標やビジョンもなしに危機感だけを募らせたのでは、危機意識が目覚めるのではなく不安感に嘖まれると言う逆の効果を与えるだけになってしまう。
 
 危機意識を持ってもらうためにと管理職の首をすげ替えるなど、安易に組織を弄る人事などが行われる事があるが危機に対処する上で一番重要な事は組織に一体感を感じることなのだから、上手く言っていない状況でそんな人事を頻繁に行ったのでは心が離れて行くばかりで危機意識など生まれようの無いのである。
 
 危機意識を生み出すにはこのままではこうなると言う明確な結果と、それを回避するためにしなければならない明確な目標である。それなくして妙なハッパ(脅し?)をかければ不安感だけが高まってしまい、気持ちが離れて行ってしまうだけなのである。

結論:こう言う厳しい時代だから、社員に危機意識を持ってもらう事は重要だが、自分がやっている事が危機意識を持ってもらう事なのか、不安感を受け付ける事なのかを十分に考えて貰いたい。申し訳ないが大抵は間違えているのだ。

2 件のコメント:

4 さんのコメント...

私は「危機感と不安感」を自発的な行動を促す為の手段とするのは一計であるが、ご指摘の通りそれだけでは萎縮していくばかりでトップが「やってほしい事+α」は望めないと考えます。
ビジョンと組織体が伴う「危機感と不安感」であるように促し返しをしようと企んでいます。

G4 Cube Everlasting さんのコメント...

 コメントを頂きありがとうございます。

 危機意識というのは自発的に生み出されなければいけません。脅しになってしまったのでは危機意識は生まれないのです。自分だけ置いていかれるという空気が危機意識を生み出すのであって、捨てられると感じさせたら逆効果になってしまいます。

 ころころ人事を弄るのは、長い目で見て悪影響しかないでしょう。そもそもころころ人が変わるとしたら任命者に人を見る目がないと言う事だからです。