火曜日, 10月 24, 2006

言霊の虜

 中川(バカボンじゃなく酒飲みの方)政調会長や、麻生外務大臣の”核武装の議論も必要だ”という発言を受けて、日本迷信新聞(朝日とも言うらしい)が、また戯けた発言(思考停止という)を社説でしていたようである。こいつらはアニミズムの世界に生きているらしく未だに言霊から一歩も出ていないことに気がついていない。そもそも日本の技術水準からすれば、核兵器などいつでも造ることは可能であるし作り始めればあっという間に大量に保有することが可能だ。しかし理論上可能ならば保有出来るかと言えばそれは全く別の問題である。

 何故かと言えば、日本では核実験を行うことが不可能だからだ。核実験はリニアモーターカーやロケットのようにおいそれと実験出来るような代物ではない。そのあたりのことを日本迷信教の信者の人達は全く理解していない。日本のように地震の多い国では地下核実験さえ難しいし、しようとしてどこの自治体が場所を提供すると言うのだろう。原子力発電所やゴミ焼却場や成田空港でさえ反対する国柄で核実験が行える場所が提供されるなどと考える方が間違っている。

 百歩譲って日本の技術力ならば実験なしで成功させられるとしても、まず保管場所が確保出来ない。恐らく沖縄辺りに持ってゆくことで解決するのだろうが、それでは沖縄を余りにもバカにしている。それ以外の場所(例えば硫黄島など)の場合、防衛するに十分な施設と兵力がないため非現実的だ。このようにどう考えても国土の狭い我が国で核兵器を開発するなど正気の沙汰ではないのである。それよりは既製品を買ってきて使う方がよっぽど安上がりなのだ。まさかそんなことしないだろう?

結論:物事は筋道を考えて見れば不可能なことなのに、言霊の人達は往々にして思考を停止してしまうため逆に物事を進めさせてしまう危険を持っていることに気付かない。核武装の議論をまじめにすれば日本が核武装をすることが不可能なことは明らかなのである。

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