木曜日, 10月 19, 2006

株価なんか気にしていたらロクな人間にはならない

 経営感覚を身に付けろと言う人がいるが、それは経営者になることとは全然違うと言ってくれる人は少ない。それどころかマネジメント能力の無い奴に限って経営者になってしまったりするから始末に負えないのだ。人にはそれぞれ分相応というものがある。それなのに経営者の気持ちになって働くようにと自社の株を持たせたりすることがあるが、僅かならまだしもそれで生活が成り立つほどもってしまったらとんでもないことになってしまう。

 聖人君子でもない人間が株など持ったら働かなくなるに決まっているのだ。何故なら、株価が上がれば汗水垂らすのがバカらしくなり、株価が下がれば単にやる気が失せてしまうに決まっているからだ。大株主は株価が気になるかもしれないが、実は従業員が株価を気にするようになってはいけないのだ。従業員に力を出させたかったら株などと言うオカシナものは与えず、成果に見合った給与を払うのが正しい経営方法なのである。

 大体マネジメントを疎かにしている企業は、売り上げを上げる人間の人間性を一切関知しない。つまり能力のある番頭を育てることをしない訳だ。それが良かったか悪かったかは一概に言えないことだが、三井や住友と言った旧財閥を運営していたのは大番頭たちだった。番頭の仕事は端的言ってしまえば人を使うことだ。ようするに人をどう動かすかの能力が問われる訳であって、直接その人間が利益を産む能力が必要ではないのである。つまり大所からものを見ることが出来ない人間には経営能力が無いと言うことだ。

結論:会社を良くしたかったらストックオプションなどと言うイカサマはやらずに当たり前の給与を働きに応じてあげることだ。どうにかして人件費を誤魔化そうとするから、従業員が真剣に働かなくなってしまうのである。

0 件のコメント: