金曜日, 4月 06, 2007

保守とは

 大分以前にも触れたことかも知れないが、日本では共和党が保守で民主党がリベラルだと英語の訳から判断して比較したり、ネオコンは新保守主義などと訳すために保守とは好戦的な連中をさすと思い込んでいる。揚げ句の果てには親米は保守だなどと、したり顔で言う馬鹿がいたりするから始末に負えない。

 同様に考えて自民党は果たして保守と言えるだろうか。昔から言われているように自民党は少なくとも共産主義ではないが、戦後政治を見てみれば解るようにかなり社会民主主義の色合いが強いのだ。共産党や社民党などと比較すればより保守に近いと言う比較相対論でしか語れない状況なのが自民党なのだ。

 まずはアメリカの方だが、あれは完全な実験国家である。つまり伝統ではなく理念で作り出された(ロスチャイルドが作った)左翼国家だ。要は共産国家と同じ生い立ちの国なのである。先住民であるインディアンの伝統や歴史、文化、慣習を元に完成された国ではないのだから保守が存在する訳はないのだ。個人主義や自由主義が元になって作り上げられ、それをコントロールするために民主主義が必要だっただけなのである。もうお分かりと思うが普通は革新を保守とは呼ばない(まあアメリカでは、それを保守と言っている訳ですが)。

 さて日本には親米保守と言う倒錯した連中がいる。アメリカが言い張っている”新しい保守”は、世界に通用する正当な保守だと言うのだ。こういう人達は世界国家(イルミナティなどが大好きな思想です)が手放しに良いとする”国連絶対主義”(あれはイルミナティの組織です)と同じくらい伝統を無視した思想(反保守思想)だと気付かない呆れた脳細胞の持ち主なのだ。

 だからと言って天皇が現人神だなどという基地外が保守な分けでは無い。日本人が生来(心理学的にはあり得ないが)持っている美徳、慣習などの伝統を元に国家のあり方を考え同盟を結んでいようがいなかろうが、日本の国柄に沿う考えには同意し、そうでなければ反対するというブレのない行動を取るのが保守なのである。他所の国考えに盲従するなど保守でも何でもないのだ。

 以上見てきたように他所の国に改革を迫る保守(伝統を守ることを知っている人達)なんて存在する訳が無いのである。韓国や中国はすぐに歴史を持ち出すが、歴史が意味を持つのは自分たちの行動原理を見失わないためであって他所の国にいちゃもんを付ける道具ではない。あれは単なる事大主義なのである。

結論:残念ながら今の日本では本当の保守が政治を行ってはいない。少なくとも討幕以降、日本は本当の保守政治を行ったことが無いのである。公武合体していればこんなことにはならなかった。死んだこの数を数えても仕方ないのだが...

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