水曜日, 1月 27, 2010

iPodの平均販売価格が9%上昇している意味

 過去最高の営業成績となった第1四半期。その中で販売台数が8%減になったiPod。一方でiPhone OSが搭載されたiPod touchの売上が55%の伸びとなりiPod全体の平均価格が上昇した。個別のモデル別に販売台数は公表されていないが、classicやshuffleの台数は減りtouchの比重が高くなっているのは間違いないだろう。四半期で870万台を越えるiPhoneが売れた事も凄いが、それと遜色のない台数のtouchが売れた事が重要なのである。
 
 そんな事は分かり切った事だが、それに対する日本のキャリアの動きを見ているとどうも意味が分かっている様には思えないのである。キャリアはiPhoneの事しか意識していないようだが、touchが売上を伸ばしている裏には多くの潜在的なiPhoneユーザが隠れている。私のようにSoftBankだからiPhoneに手を出さない、AT&Tだからいやだと言うユーザだ。
 
 現行の3GSでは手の出しようもなかったauやAndroidでiPhoneに対抗できると信じているdocomo。次期iPhoneは、CDMA2000対応も噂になっているし、既に独占販売の契約は世界中で終わりになろうとしているこの時期に一気に新しいユーザ予備軍が準備されている市場に乗り出さないなど馬鹿げた話しだと思うのだ。

結論:秘密裏に動いていて隠し通しているだけならば評価もできるが、もしも単純にレガシーな(但しまだまだ実入りの大きい)コンテンツサービスを囲い込み続けたいだけでiPhoneを埒外に置いているのだとしたら、全くお話しにならないバカである。

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