木曜日, 1月 21, 2010

ルビコンの決断

 iPodからシェア1位を取り返すためにWalkman開発チームが頑張るどいうドキュメント・ドラマ「ソニー ウォークマンの逆襲」を見た。最近は批判の対象でもなくなってしまったソニーのWalkmanに対して文句はないが、互角に戦える位に復活したという印象でつくられていたドラマには多いに不満を感じた。ニューモデル発売間際の2週間(Appleが新製品に合わせ出荷調整の期間)に4年8ヶ月ぶりにシェアを奪還したことをことさら重要視して逆襲と言いたかったのだろうが、それではあまりに強引すぎるのだ。日本ではソニーはそれなりに大きなシェアを持っているがそれは日本が特殊なだけで、世界を見ればソニーはシェア的に逆襲(今のWalkmanが音楽プレイヤーとしても出来が悪いとは思ってはいない)など一度も起きてはいないのである。
 
 ソニーにとってiPodは音楽プレイヤーかもしれないが、AppleにとってiPodは次のステージに移った商品だ(だからclassicモデルがあるのだ)。現在のiPodにとって音楽は様々なコンテンツの中の一つに過ぎないし、スマートフォンとされるiPhoneも音楽プレイヤーとして捉えればWalkman(ソニー)は一度もシェアの1位を奪還したことはないのである。

結論:「ルビコンの決断」という名前だが、ソニーはどんな決断をしたというのだろう。恐らく諦めずにiPodと戦うことを決断したと言いたいのだろうが...iPodの製造を請け負うことにしたなどというのならば「ルビコンの決断」の名に恥じないいように思うが、いつかiPodに勝とうと頑張ったというのではそんな大げさなものではないと思うのだ。文句が言いたいのはソニーではなく間違った論点のドラマを作ったTXの方である。

11 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

通りすがりで申し訳ありません.

SONYサイドでの番組づくりだっため,不満を感じAppleだってAppleなりに頑張っているのにと感じました.
もう少し,Apple側にも焦点を当てて公平な番組にしてもらいたい.

ただ,今の若者が”ウォークマン”を知らないというくだりは印象的でした.

G4 Cube Everlasting さんのコメント...

 貴重なコメントを頂きありがとうございました。

 NHKの”プロジェクトX”と同様なドラマ作りで、情緒的な描き方だったのが非常に気になりました。

 ご指摘のように若者が”Walkman”を知らないと言う部分を正直にだしたところだけは評価したいと思います。

 恐らく、SONYはあの意見が出てくるまでは誰もがWalkmanのSONYだと思っているのに、何でiPodに負けるのだと不思議だったのではないでしょうか。

 そんな事も知らずにWalkmanを開発していたのですから、売れるわけが無かったのは当たり前だと気付かされました。

匿名 さんのコメント...

果たして、SONYとAppleのどっちが本当にルビコンを渡ったのか。
本来、iPodはその大きなコンセプトとして「自社ソフトのiTunesを持ち歩く」というのがありました。
当然、当初は自社ハードのみの対応でしたが、iPodのシェアを伸ばす為、Windowsにも対応させました。

対してSONYはハードで圧倒的な劣勢だったのに加えて、ウォークマン用のソフトが酷い出来でした。
ルビコン~というからには、ウォークマンをiTunesに対応させるくらいのことをしなければ。

個人的には耳にあんな大きなモノをくっつけてジョギングをしたいとは思わなかったです。

G4 Cube Everlasting さんのコメント...

 コメントを頂きありがとうございます。

 ご指摘頂いたようにshuffle+イヤフォンよりも嵩張ったのでは本末転倒になってしまいます。SONYの開発陣はあの商品が技術者のマスターベーションだと言う事に未だに気付いていないのだと思います。ルビコン川を渡ったと言うよりは、ルビコン川にどっぷりと浸かっているように思います。

 PSPGoに、Experia、Readerと単機能の製品を続けて出していますが、Appleはそれらを一つに収斂したiPadをぶつけてきました。そして、その使い方は消費者に任せるというスタイルです。

 iPadはまだ、発売が開始されていない商品なのでどう転ぶかは分かりませんが、全てSONYの技術でカバーできるものの組み合わせなのだからAppleに先を越されるのはおかしな話です。

 ビジョンのない会社が縦割りの組織を持つとこうなると言う見本なのではないでしょうか。

匿名 さんのコメント...

私はその番組自体は見ていないのですが…

「逆襲」=「逆転」なのでしょうか?
シェアの差を縮めるだけでも十分「逆襲」と言えるのではないでしょうか。

また、AppleにとってはiPodはただの音楽プレイヤーではないとのことですが、それが今回の話に何か関係あるのでしょうか?
iPodで音楽を聞くことができ、それがSONYのウォークマンの売り上げを圧迫している以上、iPodが「ウォークマンの敵」であることには変わりないのでは。

G4 Cube Everlasting さんのコメント...

 貴重なコメントを頂きありがとうございます。

 番組構成は、昨秋48カ月ぶりにWalkmanがiPodのシェアを越えて逆襲したという内容でした。逆転した期間はAppleが次期モデル投入の前に出荷を停止していた期間ですので差が縮まった分けでもないのです。実際にiPodのニューモデルがでた週から完全にシェアを落としてしまいました。

 音楽再生デバイスとしてWalkmanはiPodよりも優れていると思いますが、消費者のニーズがどこにあるのかを見失っているためそれが売上に繋がらないのだと考えています。

 そこが解っていればAppleに負ける事など無いのにと元々SONYシンパであった身からすれば、苦言ばかりになってしまうのです。

匿名 さんのコメント...

iPodの新製品が出る直前はウォークマンがシェアを伸ばし、直後はiPodが急激にシェアを伸ばす。
これは当然の動きと言えるしょう。
しかし、その前後の期間を除いて見てみると、ウォークマンのシェアはこの1年を通して徐々に上がっていっていることが分かります。
買い控えによる逆転も、このウォークマン自体の上昇がなければ起こっていなかったのではないでしょうか。

G4 Cube Everlasting さんのコメント...

 貴重なコメントを頂きありがとうございます。

 欧米のSONYは、ATRACを捨てMP3に変更したにも関わらず完敗し、日本のSONYはそれをせずに健闘している事はよく分かります。だから、こそシェアも伸びているのだと思います。

 ただ、私が書きたかったことはSONYの批判ではなく、余りにも情緒的なシナリオにしてSONYの技術者だって頑張っているんだと言う流れにしたことに対する批判だったのです。

 あのドラマの作り方は、SONYを応援しているように見えて実は非常にバカにした作りでした。ダメなSONYが遂に本気になった。SONYの技術者はまだ諦めていないぞと言うメッセージが嗅ぎ取れたのです。

 SONYを応援していると感じた人もいるのかもしれませんが、私にはあれは応援する振りをしているだけで悪意に満ちていると感じられました。

 製作者はWalkmanが健闘しているのは日本だけなことは百も承知であのドラマを作っています。シェアが逆転したことをメインに据えたのも、揚げ足取りをさせるためだと感じました。

 おわかり頂けないかもしれませんが私が批判したのは、SONYではなく応援する振りをしてお涙頂戴でSONYをバカにしたテレビ東京です。

 私が、SONYの社員だったら間違いなくテレビ東京に謝罪を求めているはずです。

匿名 さんのコメント...

通りすがりで済みません。
>しかし、その前後の期間を除いて見てみると、ウォークマンのシェアは
>この1年を通して徐々に上がっていっていることが分かります。

この調査にはiPhoneが対象に入っていません。
iPodからiPhoneへ移行したユーザが多いので、
相対的にソニーのシェアが上がっている(ようにみえる)だけです。

iPhoneが売れれば売れるほど、iPodの売上げは減少しますし、
先日の決算発表もそれを裏付けるものです。

ino-can さんのコメント...

ここを見てようやく、何か腑に落ちた感じがしました。

G4 Cube Everlasting さんのコメント...

 皆さんコメントを頂きありがとうございます。