水曜日, 1月 27, 2010

マルチタッチ・インターフェイスを理解する

 まだ発表されていない(日本時間1月27日)iPadのインターフェイスはiPhone OSをベースに大きなディスプレイで意味を持つものに進化する事はAppleユーザからすれば当たり前の事なのに、世の中にはそれをわかっていない企業も存在する。
 
 iPhoneとMacがベースの部分で同じOSを使っていながら、それが同じものだとは気付かないのに対し、某MicrosoftのOSはPCであろうが、携帯であろうが見た目が全く同じでWindowsであることは一目瞭然である(中にはプログラムマネージャーのように画面解像度を無視して同じものを表示してアプリケーションの終了ボタンさえ見えなかったりする)。CPUの能力や使い勝手を考慮しなかったため全く普及しなかったが、時期が早過ぎたとでも考えているのだろう(AppleもNewtonで同じ過ちを犯したが、そこから学んだ結果がiPhoneに生かされたのだ)。
 
 iPhoneでは、よりシンプルな操作を可能にするためにキーボードを外しただけではなくキーボードやマウスを不要にするためにファインダをインターフェイスから外してしまった。CPUの能力と画面の制約から現行はマルチタスクさえ行えない。その代わりにアプリケーションの起動は第1世代のiPhoneでさえ問題のない速度を確保できている。
 
 Windowsの一番の利点はマウスなしでも操作可能なことだが、逆にキーボードなしではWindowsは未だに非常に使い辛いOSだが、Microsoftはそれを自覚していないのだ。そこにタッチパネルを組み込めば自ずと結果は明らかだが、マウスがないからタッチパネルを使う代物になってしまい、指で操作するはずのインターフェイスなのに指でタッチするには小さいボタンだからスタイラスペンが必要になると言う本末転倒な事が起きてしまうのだ。
 
 AppleがUIを変更する場合には、機能ではなくインターフェイスの設計から入ってくるからアプリケーションの操作をシンプルに出来るのだ。顔画像認識でユーザ定義を変更するのなどはキーボードを使わずに一番有効な方法と考えたからであって、洗練されたインターフェイスを驚かせて自慢したいからではない(勿論、初めて目にしたユーザは驚いて大騒ぎになると思うが)のである。

結論:デスクトップにアプリケーション・アイコンが画面一杯に並んでいるのでは使い辛い駄目なインターフェイスだが、画面の広さに制約のあるiPhoneではそれが有効な手段になる。画面サイズが、10インチもあるiPadでそれが有効かどうかは分からないが、Appleがそう判断したとすれば、また新しいインターフェイスに変更されると言う事なのである。

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