木曜日, 1月 14, 2010

iPhoneアプリの胆は、Objective C?

 六本木で働いていた元社長(Hエモン)さんのアメブロに”iPhoneのアプリはObjective Cで書かれている事が実は重要なんじゃないかという仮説”というお題のblogが出ていた。
 
 iPhoneは、JavaなどではなくObjective Cで書かれネイティブで動いているから快適なんじゃないかという仮説なのだが、これはまさしく仰る通りである。しかしObjective Cの胆はネイティブにあるのではなく、Objective C(Xcodeの開発環境)のお作法に慣れれば信じられないくらいにプログラム開発のスピードが上がるところなのだ。用意されているフレームワークを利用する事により自分で山のようなAPIをこさえる必要などどこにもない。極論すればアイデア(アプリケーションのlogic)を詰め、フレームワークを気見合わせるだけで...ブラウザーのひな型なんて1行もコーデーィングをしなくてもWebKitだけで...
 
 そして、Objective Cの最大の胆はCPUに対する柔軟な対応が可能なことだ。OSXの前進であったOpenStepの時代から、一つのソースコード(厳密には細かな調整が必要なのだが)で、Intel、Alphaなどに対応するバイナリを作成できるのがObjective C(厳密には開発環境のCoCoaの方だが)の売りだった。だから今、噂のiSlateも初期の開発段階ではAtomだったのに製品版ではApple純正(P.A. Semi設計)のチップになるという離れ業が可能なのだ。

Appleの統合開発環境の胆
その1:MVCアーキテクチュア(MacもiPhoneもiSlateも)で短時間で開発
その2:Appleが採用すればチップがどこ製かを全く気にしなくて良い

結論:ホリエモンさんはiPhonは、Objective Cでネイティブが胆だと考えたようだが、MacでもiPhoneでも同じツール(記述は一緒ではない)で良いCoCoaを中心に据えた統合開発環境が利用できることが胆なのである。これが無料だなんて...だからAppleは何れアプリを無料にするって...

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