火曜日, 1月 13, 2009

命拾い

 てっきり単なる新自由主義者だと思っていた(そうなのかも知れないが)渡辺喜美は、カスゴミが詳細を公表しない提言書の内容を見る限り、多少はまともな心が残っていたようなのである(ポーズだろうか?)。

提言
その1:衆議院を早期に解散すべきである。総選挙後すみやかに危機管理内閣を立ち上げるべきである。
感想:これは難しい気がする
その2:定額給付金を撤回し、2兆円を地方による緊急弱者対策に振り向けるなど、2次補正予算案の修正を国会において行なうべきである。
感想:単なる箱物に使うのでなければまともな話だ。そもそも恒久化して所得に応じて国公立の高等教育は無料にするなどに使うべきなのだ。
その3:今国会における内閣人事局関連法案の中に、任用・給与制度改革法を入れること。給与法改正を行い、国家公務員人件費を来年度よりカット(目標2割)すべきである。
感想:昔から公務員は薄給というのが当たり前。現在の俸給体系はおかしいのだ。
その4:各省による天下り斡旋の総理による承認と、渡り斡旋を容認した政令等を撤回すべきである。雇用能力開発機構を統合する閣議決定を撤回し、福田内閣当時の廃止・解体・整理の方針にそって決定し直すべきである。
感想:文句無しに正しい。
その5:国家戦略スタッフを官邸に配し、経済危機対応特別予算勘定を創設し、その企画立案にあたらせる。政府紙幣を発行し財源とする。
感想:そうなれば良いのだが、そんな能力と気概のあるスタッフが集まるかが問題。どうせ役人が出てくるだけだと思う。政府紙幣発行は大賛成。
その6:平成復興銀行を創設し倒産隔離と産業再生を行なう。同行において上場株式の市場買取を行い、塩漬け金庫株とする。財源は政府紙幣とする。
感想:木村剛みたいな輩を据えなければ大いに結構。
その7:社会保障個人口座を創設し、国民本位の仕組みを作る。年金・医療・介護のお好みメニュー方式を導入し、納税者番号とセットで低所得者層への給付付き税額控除制度を作る。
感想:粛々と進めるべき話。但し、財源を確保するために運用など決してして欲しくは無い。年金の運用で成功した事など一度も無いのだから。

 提言書で書かれている事はどれ一つ取っても間違ってはいない。正に正論だ。但し、これらが実行される事などあり得ないのも間違いない。絶対実行されない事だから言っても安全なのだ。もしこれが実行されそうな話だったら渡辺さんはとっくの昔にこの世にはいないのである。

結論:こんなことを実行可能な人が言えば、病死、自殺(として処理される突然死)が当たり前だったのだが、人望が無くって(スタンドプレイヤーだから?)、同調者がいないことで命拾いをするなんて、本当に良い時代になったものである(皮肉だ)。

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