1月に書いた「帝国主義・民主主義・グローバリズム」の続きと言う訳ではないが、帝国主義からグローバリズムという国際金融資本による世界征服に対して正反する唯一の経済政策を日本は既に経験し成功している。それは鎖国である。鎖国自体は教科書に書かれているように完全に貿易を停止した訳でも、情報を封鎖した訳でもないが、少なくとも窓口を出島だけに絞り宗教を介在にして占領を仕掛ける国に門戸を閉じることによって、自給自足、内需のみの社会をほぼ平和裡に300年近く続けたということはとんでもない実績だったのである。
勿論、当時の人口と現在の人口を比較して自給自足など無理だという反論はあるだろう。現在の食糧自給率は40%(必要カロリーではないのが曲者だ)だから、輸入無しにやっていける分けがないというのだが、それは今日から行きなり始めればの話であって周到に準備を整えれば不可能な話ではないのである。
鎖国へのステップ
ステップ1:減反政策の廃止。減反に補助金を出すのではなく増産されて価格が下がる米価の維持のために補助金を使う。同時に増産された米を全て国内消費に回すのではなく輸出に振り分け、その代金で補助金を充当して行く。
ステップ2:農地解放。農地を法人に解放し民間企業が農業を行えるようにする。農業の工業化である。農業法人の設立ではなく通常の民間企業ひ元を開くのだ。但し、農地は農地以外への転用は認めないように制度を強化する。
ステップ3:地下資源の輸入に頼らないで済むエネルギー開発を進める。時間稼ぎには原子力を使うかも知れないが、石炭による発電や燃料電池などに徐々にシフトし、石油依存を減らして行く。
ステップ4:米以外の農作物の生産を増やし食糧自給率が60%を超えた段階で輸入される農作物と同量の農作物を輸出に回すようにする。輸入を止めると文句を言ってくる大国はアメリカや中国なので逆らうのは得策ではない。もしも輸入がストップされたら輸出分を充てる事が可能になる。
ステップ5:食糧とエネルギーが自給可能になった段階で何時でも鎖国可能になるのだ。要は独立しろと言うことなのだ。
結論:鎖国と言う言葉を使っているが、グローバリズムという金融帝国主義から離脱するには食糧とエネルギーの自給が必須となる。鎖国をするには独立(孤立が可能だと言うことだ)をしなければいけない。食糧を自給出来ないと言うことは独立する気がないと言うことなのである。
木曜日, 1月 29, 2009
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