火曜日, 1月 27, 2009

黒死病はペストじゃなかった

 私は疫学の専門家ではない(自慢じゃないが何の専門家でもない)ので、確かなことは言えないのだが、最近の疫学研究でカミュの「ペスト」や中世のイタリアで発生した”黒死病”は”腺ペスト”ではなく”出血熱(エボラなど)ウイルス”ではないかという意見(2004年)が出ているである。

 古い記録や日記に書かれている症例を詳細に見ていくと、嘔吐、鼻からの出血、皮膚簿内出血や昏睡。内臓が壊死を起こして黒く変色しているなど、腺ペストの特徴とは違いエボラやマールブルグなどのウイルス性出血熱にきわめて似ているというのである。

 ”黒死病”が”腺ペスト”であれば、北里柴三郎の発見した抗血清で防ぐことが出来るが、”エボラ”などであれば現在でも手の施しようはない。アルカイダのメンバーが、"黒死病”で40人死んだと言う記事が英国の大衆紙SUNに載ったらしいが、テレグラフなどの高級紙にも引用されているらしい。この”黒死病”が”ペスト”であれば対処可能だが、もし”出血熱”の方で、細菌テロ用の生物兵器といて用意したものに誤って感染してしまったのだとしたら...

結論:テロに使われる前にテロリストが全員感染して死んでしまえば良いのだが。

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