月曜日, 11月 08, 2010

マーケティングで売れる?技術で売れる?

 モノの分からぬ連中はAppleはマーケティングが上手いから売れているなどと宣うが、世間が放って置かない商品を常に作っているから売れるという単純な話に過ぎない。Jobsの名言ではないが、どんなにマーケティング技術を駆使しても消費者に糞(本物のウンコ)を売ることが不可能なようにクズが大ヒットすることはない。マーケティングで物が売れると信じているのは私の大嫌いなマーケッター位なのだ。
 
 同様に、技術力(先進なのか要らないものなのかは問わない)があるのに売れないのはおかしいと考えている技術者がいるが、Appleを見れば解るように製品の良し悪しを決定するのは単なる技術力ではない。業界に先駆けてCDを標準装備、無線LANにするなどのエポック・メイキングな事柄もいくつかはあったが、今のAppleは新しいものを先物買いで投入するよりは古いハードウェア技術を捨てることによってシンプルな製品を作り出している。どうなるか分からない技術(要は購入した顧客が実験台)を誰にでも使えるように練り上げることもなく載せて消化不良を起こしている(何が売なのか全く分からない製品)のが、多くのメーカー。その上で、肝心のOSは全て他者任せなのだから製品に対する愛情の欠片もないのである。

結論:マーケティングも技術力も顧客を見ていなければ単なる自己満足(自慰?)。Appleはマーケティングも技術力も大した事(少なくとも商品化の段階では、ある意味枯れた技術しか使っていない。だから製造コストを押さえられる)はないが、長く使って貰える物づくりをしているから売れているのである。

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