Jobsが復帰した時に余裕資金は数週間だった瀕死のAppleの余裕資金は間もなく5兆円(株などの机上の数字ではなく現預金。勿論これも単なる紙屑だとも言えるが、少なくとも架空の数字ではない)。チャプター11にならないために必要な資金提供とOSX向けのOfficeのオファーを持ってMicrosoftに乗り込んだJobsがゲイツに語ったのは「二人を合わせるとデスクトップPCの100%を押えていることになる」の名文句。確かに97%を押えているMicrosoftと3%のAppleを足せば100%に限りなく近付くのは間違いないが、頼みに言ったのがJobsで無ければ「ふざけるな」と恫喝されて終りだっただろう。
ゲイツはあたかも対等のようなJobsの言い草に呆れたのだが、Jobsは瀕死の状態のAppleが企業としてMicrosoftと対等かそれ以上の存在だと踏んでいた節がある。時価総額や売上でMicrosoftを上回るところまで辿り着いた現在ならシェアなどは無視して「二人で100%」と言ってもおかしくはないだろうが、明日の運転資金に困っている状態でそんなことを発言したのは何れはMicrosoftを越えると考えていたのかも知れない。
結論:Jobsは現実歪曲空間と言われるが、現実の空間の方がJobsの言葉の方に歪曲されてきたのである。
水曜日, 11月 03, 2010
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