タブレットデバイス用ではないAndroid 2.xを搭載したタブレットが冬商戦の目玉なのは日本だけではないようだが、スマートフォンであれだけ勢いのあるアメリカでさえタブレットで気を吐いているのは「GALAXY Tab」だけと言うのが現実らしい。7インチサイズのタブレットは大きなスマートフォンの範疇に入るという記事もあったが、実際にiOSとは違いAndroidはタブレット専用のバージョンがないのだから仕方がないだろう。Googleの開発者もiPadみたいにサクサク動くようになるのかとインタビューされ次のバージョンではそうなる筈だと答えているのだから致し方ないのだろう。
ITmediaの今日の記事に小売店(シアトルの「Best Buy」だけが特別でなければ)の状況が書かれているが、実機の展示は殆どないのが現状でメディアでの報道(日本の薄型3Dテレビと同じで実需は殆どない?)とは違い店頭でAndroidのタブレットが人気などと言う事はないようだ。ライバルはiPadなのかと言えばそうではなくAndroidのスマートフォンとの食い合い(基本的に同じインターフェイスなのだから可搬性が物を言う)。CMだってスマートフォンばかりなので思いの外、存在感が薄いのである。
「iPadと比べてAndroidタブレットはどこが良いのか?」という質問に対し「オープンソース」(そんなことは一般ユーザにとって何の利点でもない)しか答えが返らないのが一番の弱点なのだろう。
結論:メディアの盛り上がりと現場の実態がこれほど乖離しているのも珍しいのだが、実績のあるiPad用のアプリ(Windows vs Macがそうであったように)が動かないと分かった段階で勝負ありなのが現状ではないだろうか。来年のAndroidタブレットのシェアは15%というアナリストの予測があったが、要は2011年のタブレット端末の少なくとも80%はiPadだということ。本当の勝負はAndroid 3.0の端末が登場してからなのである。「GALAXY Tab」はAndroidとしては良く出来た端末だがiPadをぶっちぎるような物では無いのだ。
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