月曜日, 11月 01, 2010

地デジは壮大な無駄遣い

 私の尊敬する池田信夫さん(そう思えないと突っ込まないように、経済以外の視点は評価しています)が、総務省の電波行政を批判している。地デジ切り換えの目処さえ立っていないのに来年7月の停波だけが決定している地上派デジタル放送。アンテナ工事が間に合いそうもない事が分かり、「緊急対策」としてBSのチャンネルを解放(スクランブル外し)してテレビ放送を行おうというらしい。BSチャンネルはそのままではSDTV(DVD並の画質)なのでHDTV放送は無理なのだが、3チャンネルを束ねればフルハイビジョンも可能となりそのためのチャンネルは余っているのだ。デジタル化を衛星や光で進めれば無駄なインフラは全て要らなかったのだが(衛星なら200億で済むが地デジは1兆円でも足りない)、最初から地デジありきの政策(総務省の役人の天下り先である地方局を残すには衛星を使われては困る)で推し進めてきた電波行政だったのだ。
 
 アンテナ工事(一般家庭はUHFなど見ていなかった)の補助、無料チューナー配布、揚げ句の果てにはBSでのノースクランブル放送。計画性も何もないグズグズな計画で儲けたのは家電メーカーばかり、そんな連中も3Dで二匹目などと考えているようじゃお先真っ暗なのだ。

結論:日本位に小さな国で県単位で放送免許を出す制度がそもそもの間違い。どこの放送局も独自の放送枠は殆ど無く全国放送の中継ばかり。キー局の番組も糞ばかりなのでテレビ放送そのものを止めるのも一つの手だとは思うのだ。

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