火曜日, 5月 12, 2009

流石は池田信夫

 どんなことでもいっちょかみしたがる池田信夫さんが雇用の問題でも自説を主張(もちろん他の人の文章から都合の良い部分を使って)している。要は、長期雇用だけを「正規雇用」として転職を悪とみなす労働行政を変えるべきだと言いたいのだろうが、前にも長期雇用は奴隷制度(社畜)だといったり、頭の中はどうしちゃったのだろうと心配になるくらいに論理破綻しているのだ。
 
 労働行政でいっている長期雇用とは雇用者側の義務の事であって、労働者側の義務では無い。別に転職に対する足枷としての長期雇用制度にしろなどと言ってる訳ではない。実態として存在しなかった終身雇用制度を松下が日本で最初に取り入れた理由は、優秀な人間が他社に移る事を防ぐ為の手段だった。その目的は優秀な労働者の安定した確保だったわけで、安い労賃で家畜のように扱うためではなかったのだ。
 
 今回の労働行政は事後では無く事前のセーフティーネットとしての雇用安定の為の政策(本当にそうなるかはまた別の話だが)であって、女郎屋の年季ではないのだ。

結論:池田さんの主張は日本の美徳を破壊することは素晴らしいと言うだけ。国柄を破壊して喜ぶところなんてまるでサヨクなのだ。

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