木曜日, 10月 09, 2008

iPhoneは負けたのか?

 異常な騒ぎを巻き起こしたiPhone。アーリーアダプターの購入が済んだ後の売れ行きは落ち着いている。それを取り上げて失敗したとか負けたとかいう報道が多いようだが、表面的な現象(それも日本だけ)を捉えて判断するのは浅はかだろう。そもそも日本に措いてスマートフォンと言うジャンルは無かった(あったと言われるかも知れないが、実数からして趣味の世界だ)。スマートフォンというジャンルに限定すればiPhoneは異常な部類に入るが、どういうわけか売れていない証拠として通常のケータイを比較対象に持ち出してケチをつける。

 全世界で見た場合、販売台数が間も無く1,000万台に達する単一モデルを失敗と見るのは如何なものだろう。ワンモデルを1年間モデルチェンジもせずに販売しているAppleと3ヶ月スパンでニューモデルを投入する日本のメーカーを比較するのもおかしな話だ。ケータイ電話のようにiPhoneは季節商品ではないのだ。

 更に既存のケータイとは違いiPhoneはソフトウェアの更新によって進化を続ける商品だ(間も無く登場するiPhone2.2では、GoogleMapのストリートビューや絵文字もサポートされそうだ)。iPodは最初から売れた商品だと思い違いをしている(単に知らないだけの話だが)人が多いが、初日の手に入れた私から見れば日本での売れ行きは惨憺たるものだった。日本で化けたのはWindowsに対応して以降の話である。口の悪い連中は、あんなもの売れるわけがないと言われたものだ。

結論:日本の現状の売上は爆発的とは言えないが失敗でもない。Softbankと言うキャリアの問題がありながら売れているのは大健闘と言えるだろう。iPodなんて最初の2年間は全くと言って良いほど売れてなかったのだから。

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