土曜日, 11月 24, 2007

ウォントリプル安

 ちょっと前までウォン高で青息吐息だった韓国のウォンが下がっている。これで一息付けるというのなら万万歳なのだろうが、株、債券、為替と同時に凄い勢いで安くなっているところをみるとどうやら単純に外資が韓国から逃げ出しているだけの様なのだ。その原因はサブプライムからプライムへと広がり始めているアメリカの住宅債券の劣化と、円キャリーの手仕舞い(殆ど無利子で借りていた円が急騰し始めたのだから手仕舞いしないととんでもない事になる)による浮遊外資の撤退なのである。

 腐ったとは言われている(そう思い込まされている部分も多い)が世界最大の債権国である日本と韓国では事情が全く違う。借金の無い日本が円安になっても持ちこたえられるが、借金漬けの韓国がウォン安になったら一溜まりもないのだ。青息吐息どころか呼吸停止状態になりそうなのだ。

結論:ウォン高で輸出が伸び悩んでいるなどと暢気な事を言っていたのは夢のような話なのである。

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