火曜日, 10月 23, 2007

Vistaが失敗した訳

 今は、無きWindows Vista(まだ売っているんだっけ?)。何のために5年間も待たされたか分からないと言うのが企業の正直な答えだろう。日本のメーカーは、どうにかして自社製品を売ろうとテレビを付けたり、ビデオを付けたりとジタバタした訳だが、Vistaで標準提供された機能は自社製品以下(その上互換性無し)と踏んだり蹴ったりの結果になってしまった。

 日立がPCからの撤退の決定をしたようだが、儲からないものに力を割くぐらい空しい事はない訳で、もっと早く手を引けば良かったのにと考えるのは余りにも失礼な話だろうか。

 Windows XPは、OSXに対抗するために見た目だけに手を入れたOSだったが、根本からOSXのようにしようなどと欲を掻いたばかりに、5年と言う時間を無為に使い果たしたのが、今のMicrosoftなのである。

 対抗するOSがMacOS(バージョン9まで)であったならば、Microsoftがこんなに混迷する事はなかった。Windowsよりも前に作られていながらOSXのベースとなる思想は、未来志向だったのである。そして、その大きなパラダイムシフトにMicrosoftは対抗できなかったのだ。

 大体あんなにバージョンが沢山あるということは、本来いらない機能(いるものだけをOSに入れているのならば一つバージョンで良い筈だ)が追加されているという証拠なのだが、もしかしたら、MicrosoftはOSとアプリの違いが理解できていないのかもしれない。

結論:ユーザではなくAppleの方を向いてOSを開発した事(出し抜けると判断した事)が、そもそもMicrosoftの過ちだったのである。

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