月曜日, 10月 15, 2007

CIAの傀儡?

 安倍政権の崩壊によって、祖父である岸信介やナベツネ、正力松太郎がCIAの意で動いていたと言う話が表面化し始めた。国家が一情報組織にコントロールされていると言うのも情けない話(CIAのスポンサーが誰かを考えれば一情報機関の意向でない事は明らか)だが、戦後のどさくさに紛れて力を行使できたのは、占領軍(マッカーサー)、CIA(ダレス)、民政局(ホイットニー)などであったが、あまりにも左だった民政局が真っ先に権力を失い、その後大統領と仲たがいしたマッカーサーが追われたために、CIAラインが唯一のパワーを持った訳だ。

 戦前に大陸で活動していた連中を取り込み、その中で岸を表看板にして政党を作らせ、同じように捉えられていた正力を懐柔(プロ野球を始めた当時から誰のために働いていたかは明らかだが)して、マスメディアの支配を、そして児玉誉士夫などには闇の世界を任せた訳である。彼らに共通しているのは戦犯として捕まっていると言う事だ。

CIAのエージェント
岸信介:A級戦犯(昭和23年釈放、公職追放、27年解除)
児玉誉士夫:A級戦犯(昭和23年釈放)
正力松太郎:A級戦犯(公職追放、昭和22年釈放と解除)
 共通するのはA級戦犯容疑者として収監されながら、反共に協力的な人達は釈放されている。笹川良一などもA級戦犯に指定されたが、もともと戦争反対の右翼であったが敗戦後に連合国批判を繰り返したために収監されたたという経緯がある。その後の活動を見る限り反共だったことは明らかである。

CIAの出先機関
自民党:CIAからの資金(児玉や岸を介した)でスタートした政党である。
読売グループ:破産していた読売新聞を正力が買収した時から関係があった。戦後のテレビ放送開始もCIAの意向を受けたものであった。

結論:CIAの傀儡であったはずの自民党は田中角栄と言う政治家によって徐々に社会民主主義の政党へと変質していった。そしてその力を奪うために数々のスキャンダルをCIAが演出したが、それを破壊するまでに30年を要したのである。

0 件のコメント: