水曜日, 10月 24, 2007

シビリアンコントロール〜その2

 昨日も書いた話であるが、その続き。自衛隊のシビリアンコントロールは文民(背広を着た内局)による軍人(制服組)のコントロールな訳だが、これは世界的に見て非常識な話。同じ武器を選ぶにしても、制服組は自分の命が関わるのでどれでも良いとは考えないが、背広組はその武器が使えるかどうか何かは全く考慮(兵器の事を知らないのだから考慮できるはずはない)せずに、要は一番付き合いの良い業者(良い接待をしてくれると言う意味)に随意契約するに、決まっているのだ。もちろんその上にいる政治家だって軍事知識は全く無いのだから、バックリべーとの多寡が最終判断の基準になってしまうのである。

 これは新薬の承認と一緒だ。自国のメーカーを保護・育成すると言う大義名分(ただのお題目なのだが)で、もっともらしく振舞っているが本当に国を護りたかったら価格と性能から考えて国内の軍需産業から仕入れる意味など全く無いのだ。もちろん天下り先を保護すると言う意味では非情に健全なシステムにはなっている。

 話は大きく変わるが農政も全く同じシステムになっている。農家で無い人にはあずかり知らぬ話しかも知れないが、日本の減反政策で補助される金額は農作物を生産して得られる収入を遥かに超えている。こんな状態のままで食料自給率が上がる事など絵に描いた餅なのである。

結論:補助金、減免措置、随意契約という利権が無くなれば天下りなどあっという間に無くなってしまうのである。金にもならない怠け者を雇うほど民間企業は甘くないのだ。

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