木曜日, 10月 04, 2007

因果が作り出す不幸

 世の中には因果応報などと言う言葉があり、それによって幸せを感じたり不幸だと感じたりするようだが、実は因果などと言うものは、現在から過去を振り返るという間違った考え方なのである。こんなものに囚われているから人は不幸になってしまうのだ。あまりにも抽象的で意味がわからないという人のために一つ例を上げて見たい。

その1:一切の誘惑にも負けず一生懸命受験勉強をしたので志望校に見事合格(幸せ)
その2:一切の誘惑にも負けず一生懸命受験勉強をしたのに志望校に落ち浪人(不幸せ)

 二つを比較してもらえば分かるように過去にした事は現在の幸せとはと全く関係がない。同様に別な例を考えてみよう。

その1:ちっとも勉強もせずに遊びほうけていたのに志望校に見事合格
その2:一生懸命受験勉強をしたので志望校に見事合格

 これを見ても現在の状態と過去にはなんの因果関係がない。実は因果応報と言われるものは未来と言う目標を達成させるために現在をコントロールしようと言う単なる方策であって、本当は因果関係などは存在しないのである。だから、過去を振り返って”あの時にこうしていれば”などと思い悩む事は全くの無駄な行為なのである。

 それに気付いてしまうと人は思い悩む必要など無くなってしまう。将来を考えずに。今何をしたいかだけを考えればいいと気付いてしまえば不幸などと言うものはなくなってしまう。そんなことをしたら人は成長しない(成功などいう相対基準を持ってはいけないよ)と反論される人もいるだろうが、成長(まあ成功でも良いけど)するかしないかは、どうせ予測不能なのでどっちでも一緒なので、何かをする場合は将来の目的のためにするのでは無く今それをしたいからすると言う風にすれば良いのである。

結論:人は自分に対する相対尺度の取りかた(あるべき姿)を間違える(勘違いする)から不幸になってしまうのである。目標などと言うものは抽象レベルを高くしてどうにでもなるものにするべきだ。具体的なものを目標にすればするほど、それが得られない可能性が高くなってしまうのである。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

う~ん、結論にあるように相対尺度が問題であって、因果は直接的な不幸の原因ではないと思うのですが・・・。