木曜日, 10月 25, 2007

郵政民営化の本質

 糞も味噌も一緒にして改革だとわめいて人気を得た(穢多?)小泉改革の本丸(郵政民営化)がスタートしたが、本当にメリットはあったのだろうか。

政府の言ってた3つのメリット
その1:競争原理の導入と経営の自由化によって、業務分野の拡大やサービスの改善が図られ、利便性が向上する。
その2:法人税や印紙税の納付義務が生じるために国の税収が増え、財政再建に貢献する。
その3:自由に資金が運用できるようになり、従来のような郵政から財政投融資への自動的な資金移動がなくなり、特殊法人の合理化が進む。

実態
その1:コスト重視にシフトしたために、明らかなサービスの低下(本局の時間外窓口の閉鎖、局の廃止)を招いている。
その2:増える税収は手数料などの値上げに過ぎず、職員の給与を税金から払っていなかった郵便局がお荷物だった事など一度もなかった。
その3:財政投融資に振り分けられていた資金が、ゴールドマン・サックスの運用に変わった。特殊法人に金が行かなくなるかはどうでも良い瑣末な話。

本当のメリット
その1:財務省(アメリカ財務省の出先機関)の思い通りに動かせるようなる。
その2:国際金融資本が、好きなように日本の資金を運用できる。
その3:あわよくば国際金融資本の子会社に。

結論:郵貯が抱えている資金量は、ばらさなければ国際金融資本であっても滅多に手を出せない金額(世界経済をコントロールできる規模)である。民営化の意図は資金を分割して食えるサイズにすると言うところにあるのだ。

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