世の中には数値を使うと論理的だと単純に思い込む心根の優しい人(バカとも言う)が多いせいか取りあえず見た目が数値になっている目標を出して目くらましをする不届きものがいる。食料自給率などはその最たるもの。国民一人当りに必要なカロリーに対して国内生産の一人頭のカロリーならば多少は意味も出てくるが、必要以上(廃棄分も含まれる)にある食料の総エネルギー量に占める国産の総エネルギー量を出しても意味はないのである。
単純に自給率だけを見て41%しかないから輸入が無くなったら10人に6人が飢え死にするように危機感を煽っているのが農水省だがカロリーの低い農産物(穀物以外の野菜類など)は、世界的に見ても競争力のある生産量を誇るのだからカロリーが足りない分は減反を止め米を生産すればすぐにクリアするものなのである。あくまでも率であり量は考えていないので輸入をストップ(鎖国?)すれば自給率はすぐにでも100%になるのだ。
同様に、良く使われる数字に対比というものがある。年度計画を出せなどと言われると使われるのが前年度対比と言う数字だが、昨対を使った段階で何も考えていないと言われるような意味のない数字なのである。何故、目標として意味が無いかと言われれば対比と言うものはそれ自体では意味を持たないものだからだ。意味を持たせているのは前年度の数字であって今年度の数字はそれとの比較の意味しか持たない。対比が意味を持つのは今年度の結果が出てからなのである(それだって、大した意味はないが)。
結論:数値目標と言うのは何台売るとか、幾ら儲けるとか具体的な数字を上げなければ意味がないのである。
水曜日, 4月 21, 2010
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