水曜日, 3月 07, 2007

機能と使い勝手

 ユーザー・インターフェイスを全く理解していない企業と言うのは世間に一杯ある(SONYやMicrosoftがその典型だが)。彼らには機能と使い勝手のトレードオフで、機能を削ると言う発想がないからユーザー・インターフェイスを設計する事が出来ないのだ。ギブソンを勉強しろとは云わない(アフォーダンスは学ぶものではなくセンスの問題だ)が、少なくともDr.ノーマン(認知科学の重鎮)位は理解してもらわなければ困る。

 どんなにハイテクを駆使していようが人間が使う限りは道具として優れていなければ意味がない。それなのに機能優先主義のバカタレは使いこなせるか解らない機能をつぎ込んで使えない道具を平気で作り出してしまう。SONYは使えないソフトで自社のハードを葬り去り、Microsoftに至っては見てくれ(これはユーザー・インターフェイスではない)の為に機能まで犠牲にする始末だ。

結論:機能はあとから追加出来るが、使い勝手をあとから良くする事は絶対に出来ない。ユーザー・インターフェイスは魂なのだ。

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