土曜日, 3月 15, 2008

責任を取らせる順番が違う

 書くだけ書いて上げるのを忘れていた。取りあえず上げてしまうのである。

あたごの問題で野党は石破大臣の辞任で騒いでいる。判ってやっていることなのだとは思うが、大臣が辞めても防衛省の体質は改善されない。それどころか、益々悪くなるだろう。それは、戦前の軍隊と同じで防衛省が官僚組織になってしまっているからだ。頭のゆるい人達は、日本が戦争に負けたのは軍国主義が行き過ぎたからだと未だに考えているようだが、日本が戦争になだれ込んでしまったのは官僚制が行き過ぎて組織が硬直化したからに過ぎない(自省の権益を守る行為が結果的に戦争を肯定してしまったのだ)。

 戦争の責任を問われることなく生き延びた官僚制度は行政を我が物顔に支配続けている。日本の様に僅かな期間で閣僚が入れ替わる国では内閣によって行政機関をコントロールすることは不可能。組織の問題は、その時に官庁のトップにある大臣ではなく事務方のトップにあるのだ。大臣が辞めるのは問題の根幹に関わる組織の膿を出し終わった時でなければいけないのである。

結論:与党が官僚を守ろうとするのならば話が判るが、日本では野党が官僚を利することを何の考えもなしに平気で行う。本来、革新であるはずの野党が保守以上に現状維持に加担している。日本の政治が硬直する原因が野党にあると言うのはお笑い草だ。官僚が責任を取らないのならば官僚制度はいつまでたっても良くならないのである。

0 件のコメント: