木曜日, 3月 13, 2008

サブプライムローン問題の本質

 日本のバブル崩壊は右肩上がりを前提にした担保価値の上乗せが原因であった。つまり棄損額は明確なのだが処理が遅れたため(何時かは元に戻ると言う淡い期待)に更に穴が広がると言う単純な構図だった。それに比べ、サブプライムローンは、どこに(どの債権に)どれだけのものが含まれているかが分からない(そもそも、そうすることでリスク分散出来ると言う理屈が元のペーパーなのだから当たり前の話だ)のだから、始末に負えないのだ。分からなければ心理的要因が強く働きどのCDOも怪しく見えてしまうのだ。

 例えてみれば、日本のバブル崩壊は目の前にあるリンゴが腐って売るに売れない形の破綻だったのだが、サブプライム問題は腐るとは考えていなかったので色んなものに混ぜてしまったのに時間が経つと腐ると分かったリンゴだ。始末の悪い事にそこで出来た物を材料にして、二次加工された食品がどれ位あるか分からないという形の破綻なのだ。だからたった四半期で行きなり数兆円のロスを計上するような事になってしまうのである。

 世界は、そんな状態で必死なのに流石は日本は能天気。次の日銀総裁を日銀(ロスチャイルド)系か、財務省(ロックフェラー)系にするかという問題で騒いでいるのである。日銀の独立性がどうのと言っているが、元々ロスチャイルド系の日銀。ロスチャイルド系、ロックフェラー系のどちらが総裁になろうが政府の思惑で動く物では無いのである。財務省系が押えればサブプライム問題に少しは前向きになる(そうしないとロックフェラーが困るので)だろうが...

結論:日銀が世界に恩を売るにはロスチャイルド総裁の時に、サブプライム問題解決に動くに限る。何故ならロックフェラー総裁だったら日銀をサブプライム解決の道具に使われてしまう(金をむしり取る道具)からだ。じゃあ、ロスチャイルド総裁は日本のことを考えてくれるかと言えばさにあらず、世界経済を上向かせるために日本の景気を良くしようと(但しアメリカの景気が良くなるまでの間と限定される)真剣に考えているのはロックフェラー。どちらも日本の真の国益など考えてはくれないのである。

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