金曜日, 12月 18, 2009

GDP信仰のまやかし

 GDPの成長率がマイナスになったから景気が悪くなっていると言われるが本当にそうだろうか、バブルの時と現在とを比較すればバブルの時の方が景気が良かったというのが一般の認識だが(私は皆がそう勘違いしていただけだと思うが)、GDPで比較すれば現在の方がバブル崩壊以前よりも20%以上大きい。冷静に考えればバブル当時に異常な数字を叩き出していたのは株式市場と不動産市場(株式市場や不動産市場にに金を突っ込ませるために見せ金を使った)だけで、カスゴミが必要以上に持ち上げたので金遣いが荒くなっていただけなのだ(単なるユーフォリア)。実態は確定もしていない儲けをあてにして借金を膨らませていただけなのだが、少なくとも記憶の中にあるバブル期は景気が良かったと思われている。
 
 今と大して変わらない人口で、今よりも低いGDPなのに何故景気が良かったと感じるのだろう。今の方が高コストだろうか?デフレで物価の下がっている現在の方が高コストというのはあり得ない。大体お分かり頂けたと思うが景気とGDPには確たる相関関係はなさそうなのである。景気とGDPに相関関係があるように思えたのは、戦後の復興からバブル期まではGDPと国民の気持ちが共に右肩上がりだったからであって、大した相関関係はなかったのだ。
 
 では、何故バブル期よりも大きなGDPなのに景気が悪いのか。それは、GDP上で計上されているお金の中で国内に還流されていない資金が相当あって内需に貢献していない(一般庶民に還元されていない)からなのだが、そういう言い方は全くされずに...
 
結論:GDPの数字を盾にして景気は大して悪くは無いと宣う日銀と、GDPが減っているから景気は良くならないと宣う財界。GDPは増えているのに税収が減っていると言う事は税金を納めていない連中がいると言うだけの話なのである。要はGDPなんて、それ自体に大して意味のない数字なのだ。

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