月曜日, 12月 21, 2009

怖いのはデフレよりインフレだ

 インフレターゲットさえ防げれば理屈も何もない池田信夫が、デフレよりもインフレの方が怖いと言うバカな論議をしている。流石に現在がデフレである事は認めたようだが、性懲りもなく僅か1、2%のデフレなんか問題じゃない怖いのはハイパーインフレだとご高説を宣っている。
 
 この人(本当に人なのかは定かではないが)は、そもそもハイパーインフレがどうやって起こるかを知らないらしい。もしかしたら景気が過熱し過ぎて起きるのがハイパーインフレだと思ってるのかも知れないが、本当にそう考えているとすれば 、どうしようも無いバカだ。それはバブルの崩壊であってハイパーインフレではない。
 
 ハイパーインフレが起こるには貨幣価値が下がる(国際的な信用を失う)必要があるが、それが起こるのは恐慌などで生産が止まらなければならないが、それを引き起こすのはデフレ以外の何物でもない。経済成長をしていてマネーに生産が追いつかずにハイパーインフレになった例など聞いた事はない。石油ショックのトイレットペーパの買い占めをハイパーインフレだと思っているのなら別だが...

結論:対外債務が膨れ貨幣の信用が失われることと対内債務の増加は直接的な関係はない。対外債権を持っていて経常収支が黒の国の貨幣の信用が無くなるなど聞いた事もない。景気が良くなって欲しくないと言うのは自由だが、嘘八百を並べて知らない人を惑わすのは許さないのだ。

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