皆の大好きな池田信夫さんが大嫌いなはずのケインズ(いつもバカにしている)を自分に都合よく持ち出して、雇用を作り出す唯一の方法は、賃金の引き下げだと宣っている。どういう事かと言えば、ケインズが名目賃金の下方硬直性(賃金を下げられないこと)が失業の原因だと指摘しているのだから、ケインズも賃金を下げれば雇用が増えると言っているとおっしゃるのだ。申し訳ないがケインズはそんな馬鹿な事は言っていない。そんな事をしたのではどこかの国ではないがデフレを加速させて更に失業を増やしてしまうからだ。
ケインズが言いたかった事は景気が悪くなっても賃金が下げられないから失業が増えるという事実。そうなった時には財政の出動で有効需要を作り出す以外に景気を回復させる方法がないと言うことだ。それなのに池田さんは先進国の賃金を競争的な水準まで下げれば良いとか、労働生産性を上げて賃金コストを下げろ(有効需要が増えないのだから要は人減らしをしろと言うことだ)と言うのだから、書いている事が支離滅裂である。
結論:バカだとは思っていたが、雇用を増やす唯一の方法と言いながら人減らしを推奨するのだから見上げたものだ。ここ迄バカだとは思いもしなかった。嫌いなケインズを持ち出して曲解の結果、論理破綻。こいつはタミフルでも飲んでるのか?
火曜日, 12月 01, 2009
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2 件のコメント:
氏のコメント欄も拝見しましたが、削る話しかないですね。
彼の需要がなくなったら、彼が生活水準を下げれるのだろうか?
コメントを頂きありがとうございます。
あそこまでケインズを曲解されると芸術の域(尊敬に値するくらいにバカという意味)。一度もものを作ったり、売ったりした事のない頭脳労働者は机上の空論が現実に何を引き起こすかが実感できないようです。
池田さんは、コストを上げる一番の原因が(彼のような)非生産者だとわかっていないようですね。営業主体の企業だったら真っ先に槍玉に上がるのは間接部門(事務職)だって、教えてあげようかな。
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