タブレットの噂に隠れて影の薄いApple TV。何れは電波を駆逐する筈のネットテレビの主役に漸く陽が当たる時がきたようである。ケーブルテレビがあるじゃないかと言われるかも知れないが、Appleが目指しているのはオンデマンド+サブスクリプション(見放題)のテレビ放送。既にCBSとディズニー(ABCの親会社)との折衝も最終段階を向かえ、月々数ドル(噂では4ドル以下だが、放送局の取り分は通常のケーブルからと変わらない)で見たくはない番組は無視して、見たいものだけを見る事が可能になろうとしている。
iTunes Storeでの番組の単体売り(コレクション)とは別に、サブスクリプションを持ち込もうとしているAppleは、そこからの利益は全く考えていない。だからこそ月数ドルの料金でサービスの提供が可能になるのだ。今迄ボロい商売にうつつを抜かしていたケーブルテレビはAppleの今後の動き次第で壊滅的な状況に追い込まれ得るだろう。そう、CDの専門店が駆逐されたように。
結論:派手な話題(タブレット)で耳目を集めておいて、その裏でやるべき事(ネット端末のデファクトを取る)をこっそりと進めるApple。数年もすればSTBは全てApple TVに置き換わっているかも知れないのである。Appleはコンテンツサービスで儲ける必要がないのだから、コンテンツサービス料金で飯を食うしかない連中に勝ち目はないのだ。
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