水曜日, 10月 14, 2009

比較の仕方が間違っている

 国債の発行額をとやかく問題にし(問題がないとは言わないが)、財政が破綻すると大騒ぎをしているが、世界最大の債務国(アメリカ)の国債発行と、世界有数の債権国(日本)の国債発行を同列に論じるのは大きな間違いである。
 
 債務国の通貨が基軸通貨であり、金利が低いため国債の引き取り手が無いためにFRBが買い取り、紙幣だけが印刷されているのが現在のアメリカ。今回のドル安は円が強くなったのではなく、ドルの価値が単に無くなっただけ。バランスを取るために日本円を刷る位しか実際には方法がないと言う有り様なのだ。

結論:P/Lだけを見れば日本政府もアメリカ政府と同じように見えるが、B/Sを見れば全く別物。国債の残高だけを比較しても全く意味が無いのである。勿論、政府が所有するアメリカ国債の残高には大きな意味があるが...

0 件のコメント: